近所の川と亀じいさん


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皆さん、こんにちは、大笑です。

前回、湖の記事を書いたのですが、実は5年ほど前から、年に1~2回程、自治会の有

志で近所の川の掃除をしているんです。

その発起人である方が、先日他界されました。その方との思い出を綴らせていただ

きます。

 

 

 

川の掃除を始めたきっかけ

近所に川を見つけた

私が、今住んでいる町に引っ越してきたのは、今から十数年前の初夏、ちょうど今頃で

した。今では、住宅が増えて、かなり景色が変わってしまいましたが、引っ越して来た

当時は、まだまだ田畑も多く、のどかなところでした。

当時は子供達もまだ小さくて、休みの日には、よく一緒に、近所を散歩したもんでし

た。歩いて5分程のところに小さな川が流れています。初めて見たときは、小さな川の

割には、周囲は護岸ブロックで整備されており、護岸ブロックは場所によっては、3~

4m程の高さがありました。川幅や水量に対して高い護岸ブロックだと思いました。

過去に川の氾濫があった地域なのか?少し心配に思った記憶があります。

 

川に住んでいた生き物

ちょうど8月頃でしたか、生き物好きな私は、川に魚を採りに行こうと思い、子供たち

と川に入ることの出来る場所を探し、川沿いを歩いておりました。すると川には、日光

浴をする亀が無数にいたのです。

子供もビックリしていたのをよく覚えております。そいつの正体は、「ミシシッピアカ

ミミガメ」でした。

本当に所狭しと、甲羅干しをしている様は、ちょっと怖かったですね。ただ、当時はそ

の亀が「外来種」という認識もなく、亀が生息するのに適した川なんだ程度でした。

 

ミシシッピアカミミガメとは

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◆ミシシッピアカミミガメ◆ 原産地はアメリカ南西部で雑食性の亀です。雑食性とは、魚類、甲殻類、水生昆虫、水草など、なんでも食べちゃう奴なんですね。日本の固有種であるイシガメよりも大型で、雄が20㎝、雌が28cmになるそうです。 寿命は20年から40年とも言われております。元々、ペット目的で幼体を輸入し「ミドリガメ」として流通させたのが始まりです。1990年半ばには年間輸入量が100万匹だったが、近年は数万匹に減っている。

 

現在は、環境省、農林水産省が作成した、「生態系被害防止外来種リスト」に基づく

「緊急対策外来種」に位置づけられています。

私世代の方なら、お祭りの時に夜店で「カメすくい」ってありましたよね。あのミドリ

ガメが大量に出回り、飼育できなくなったミドリガメが捨てられ、都市部の川や池で繁

殖をしてしまったのです。

 

 

 

亀じいさん

その次の年の夏、週末によく川の側道を散歩していたのですが、その年も亀だらけの景

色でした。だんだんと川の風景を見ることが減って来ました。近隣の方々も、あまり川

を見ることなく、散歩してらっしゃるようでした。そんな中、異彩を放つ人物がいまし

た。以前からよく見かける方で、年は70歳位の小柄なおじいちゃんで、いつも川を眺め

ていました。が、、その日は何かブツブツつぶやきながら、長い柄のついた網で亀を数

匹捕獲していました。しばらく様子を見ていたのですが、私のことなど意にも介さず、

ひたすら亀を捕獲していました。

少し、気味が悪く、声もかけずにその場を立ち去りました。

ただ、亀を捕獲してどうするのか?食べるの?飼育するの?売るの?その疑問は日に日

に私の中で膨らんでいきました。(続く)