【今週のお題】何かを背負い生きる


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今週のお題「大人になったなと感じるとき」

 

皆さん、こんにちは。

今週のお題に挑戦します。

大人になったと感じるときと言われても、難しいですね。

年を取ったなぁとはここ数年、痛切に感じておりますが、、、

大人になる=年を取るではないですもんね、、、

半人前の私が語る「大人論」です。

 

大人に憧れた出来事

20歳そこそこの若い頃は「大人」というものに憧れを抱き、必死に背伸びをしていた。

20歳の頃、学生だった私は、10歳くらい年上の女性といい関係になった。

同い年、年下の女の子に興味がなかったわけではなかったが、恋愛も背伸びをしていた

のだろう。

短い間だったが、彼女と一緒にいる時間に感じたことがある。

それは、雰囲気、振る舞い、懐の深さ、彼女のすべてが、大人に見えたこと。

彼女を女性として以上に、年上の人間として憧れ、惹かれていたのかも知れない。

 

初めて、男女の関係になった日、シティーホテルで一夜を共にした。

朝、目を覚ますと、彼女の姿はなかった。

仕事があるため、先にチェックアウトしていたのだ。

 

脱ぎ散らかした、私の衣服は綺麗に整えてあった。

部屋もスッキリと片づけてあった。

テーブルの上には、メモがあり、

「支払いは済ませてるから」

 

何故、彼女を見送るために早く起きなかったのだろう。

いや、就寝前に伝える言葉があったのでは?

自分の欲を満たすだけで、相手の事を考えていない、自分の愚かさに嫌になったことを

覚えている。

そして、子ども扱いされている自分への苛立ち。

彼女には、部屋を片付け、部屋を出る前に、高いびきをかいている私がどのように映っ

たのだろうか。

 

しかし、普段、彼女と一緒にいる時は、そんなに年の差を感じなかった。

いつまでも、くだらない話をし、同じようにはしゃいでいた。

数か月後、彼女と私の大きな違いを知ることになる。

 

自分だけの人生と何かを背負った人生

ある日、彼女から別れを告げられた。

嫌いになって別れるわけではない。

その時に、涙ながらに、彼女には離婚歴があり、子供さんが居ることを知らされた。

子供さんと一緒に住めるようになり、実家のある地方へ帰ることになった。

別れ話はそれなりに悲しかった。

それより、私の前では、色々な物を背負っているのに、辛い顔を見せず、いつも明るく

振舞ってくれていた彼女に、強さとやさしさを感じずにはいられなかった。

 

改めて気付かされた。

やはり自分は子供なんだなと。

そして彼女は大人なんだと。

 

彼女は、自分の人生を懸命に生きていたのだろう。

家族であり、

仕事であり、

恋愛であり。

そのどれもに、真剣に取り組み、責任を持って接していたのだろう。

自分の人生観が明確にあり、その人生観を大切にしていたのだろう。

 

それに比べ、私は目先の欲求を満たすことばかり考えていたように思う。

「明日は明日の風が吹く」という言葉を、都合よく使っていた。

 

 

この経験で学んだことは

大人は、自分の人生を真剣に考え、歩むことが出来る者。

大人は、自分のことだけでなく、周囲の人間にも配慮が出来る者。

大人は、周囲の人間を照らしてやれる、力と愛情を持つ者。

 

 

「大人になったって感じるときって?」

「まだ、よくわからない」

私は、まだまだ、人生という道を、汗をかき、懸命に歩まないと駄目だ。

その道中に見える景色の一つ一つを、道中で出会う一人一人を、背負って生きていた

ら、いつの日か、大人になったと感じることが出来るのだろうか?

 

 

 

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