「煽られてるほうがマシですわ」


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「煽られてるほうがマシですわ」

 

今日、部下のA君が、煽り運転に遭遇したそうだ。

「恐かったぁ」なんて、みんなと話しているのを

聞いて、ある出来事を思い出した。

 

この会社にお世話になった頃のお話。

私がまだ20代半ばの頃、ゴリラ常務(当時部長)の

運転手として岡山県へ。

その帰りに県境の山道を走っていた。

 

助手席では、泥酔したゴリラが転がっている。

静かでいい(*´▽`*) いびきがうるさいけど・・・

この日は、ゴリラの奥さんの車を借りて来ました。

禁煙車。最悪・・・

 

当時、カーナビなんてありません。

ゴリラは気持ちよさそうに寝てるし、地図を見てくれとも言えず、

まぁ、東を向いて走っていればどうにかなる。

と、お気楽運転の大笑。しかし、、、

期待を裏切らない、お決まりの迷子、、、

だんだんと、方向も見失い、

道路の表示板にも、知らない地名が、、、

自分がどこに向っているのか、分からなくなりました。

 

しばらくして、後ろから1台の車が見えてきた。

すごい勢いよく走って来て、後ろにピタリとつけてくる。

パッシングとクラクションの嵐

眩しくてはっきり見えませんが、ガラの悪そうな車でした。

 

仕方なく、ハザードをだして、少し脇に車を寄せて

やり過ごそうとしたのですが、

後ろにピタリとついてくる。

 

何度か同じことを繰り返しても、ピタリとついてくる。

さすがに焦って来ました。

 

何を焦ったって?

後ろの車ではないです。

そう、横のゴリラ。

このゴリラが目を覚ましたら、絶対にこうなる。

「ウッホウッホホ」

(誰を煽っとんじゃい、ぶちまわしたる。車を停めろ)

暴れるだけ暴れてから、こうなる。

「ウッホ、ウッホウッホホホ」

(それよりお前、道に迷とるんとちゃうやろな)

 

 

しかし、だんだんと後ろの車に腹が立ってきた。

しかし、車を停める訳にはいかない。

ゴリラが目覚めるに違いない。

 

しかし、運転が雑になっていたのでしょう。

遂にゴリラが目覚めよった。

さすがはゴリラです。

すぐに状況を把握したのか、

「ウホーホーイ」

(車を停めろぉ)

車を降りて、1分も経たないうちに解決。

煽っていた車は、逃げるように去って行った。

車の窓を閉めていても、ゴリラの雄たけびは聞こえてきた。

車から降りようとした時に、かすかに聞こえる声と音

「埋めてまうぞ・・ドス、ドス」

ゴリラは酒で凶暴性が増すようです・・・ゴリラの拳は痛い・・・

「煽っていた人、成仏してください・・・」

 

車に戻って来たゴリラが、時計を見ながら

「ここどこや」

「うーん・・・どこでしょうね」

「迷ったんか」

「どうでしょうかね」

「10秒やる。正直に言え」

「じゅ(10)・・」

「迷いました」

「ウホーホホホ」(ボケぇ~何しとんじゃ)

 

最後に

「次起きたら、俺の家な」

「朝までに帰れよ。嫁さんがこの車使うらしいから」

 

「ごらぁ~クソゴリラ。文句ばっかりゆーとらんと、地図ぐらい見たれや。」

なんて、恐くて言えません・・・

一人、車から降りて、車のヘッドランプで照らし、

現在地の確認。

だいぶん北へ来てるような・・・

 

結局、来た道を戻りました。

道中、真っ暗で寂しい。

でも、ゴリラを起こすのはややこしい。

暗いよ~静かだよ~ここはどこ~

「煽られているほうが、気が紛れて、マシですわ」

 

ようやく、広い道に出た時は、涙が出そうでした。

 

結局、ゴリラの巣に着いた時は、朝方になっていました。

ゴリラの巣で、別れるつもりが、奥さんのご厚意で

シャワーを借り、朝食をいただきました。

「お前、遅刻するなよ」

「クソゴリラ、お前はよう寝てたけど、こっちは寝てないねん」

 

当然、この日は遅刻です。

会社の駐車場で、力尽き、爆睡ですわ。

でも、隣にはゴリラの車が停まってました。

 

実は優しいゴリラです。

 

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