皆さん、こんばんは。
昨日の続きです。
友人に、はがきリクエストの採用を先を越された私。
このまま引き下がれない。
アホな頭をフル回転させ、浮かんだ作戦。
さてさて、どんな作戦だったのでしょうか?
果たして、伝えたい相手にメッセージは届くのでしょうか?
始まり始まり。
ブームを起こしたある行動
交渉開始
私が、閃いた「ある作戦」とは?
翌日、同じクラスのある男子生徒に声を掛けました。
「放送部、話があるから、 ちょっと付き合え」
「えっ?何の用よ」
「ええから、ちょっとこい」
実は、私の中学は、昼休みと放課後に、放送部の活動で、音楽を流していました。
昼に弁当を食べていて、いつも流れている音楽に気付いたのでした。
別に、ラジオでなくても、学校の放送で十分だ。
そもそも、伝えたい相手がラジオを聞いていなければ意味がない。
ちょっとハードルを下げ過ぎな感は否めないですが、自画自賛のアイデアです。
「学校の放送を使って、リクエスト曲&コメントを流してもらう大作戦」
完璧でしょっ(((o(*゚▽゚*)o)))
私が呼び出した奴は、放送部員でした。
あまり話したことは無いのですが、こいつに頼るしかなかったのです。
とにかく頼み込みました。
「無理、無理、無理」答えは、とにかく無理という返答でした。
彼が言うには、前例のないことなので、自分では決めることが出来ない。
何より顧問に怒られるかもしれない。
「先生に怒られたら、俺の名前を出してええから」
「俺がここまで頼んどるんやから、わかるやろ?頼むわ」
最終的には脅しまがいのお願いでした(笑)
彼は、私のお願いを聞く義理などないのに気の毒ですね。
校内放送開始、校内騒然
ついに放送当日、私は昼休みに、他の教室が見渡せる、音楽室で、一人で弁当を広げて
いました。
音楽室からは2年、3年の教室が良く見える。
みんなの反応を見たかった。
一人になった一番の理由は、ちょっと照れ臭かったからです。
昼の放送が始まりました。
ドキドキしました。天井を見上げてたと思います。
「今日は、ある生徒からのリクエスト曲と、コメントがあります」
「ペンネーム、右手が恋人さん」
「サッカー部の先輩、3年間お疲れ様です。そして有難うございます
後のことは俺に任せといてください。」
「H₂O 想い出がいっぱい」
教室がざわついているのが、よくわかりました。
友人が私を必死に探している。
ニヤニヤが止まりませんでした。
恥ずかしさを通り越して、達成感が勝り、ガッツポーズです。
大成功!放送部でかした!
ただ、これでは終わりません。
先生が騒ぎ出す前に、もう一仕事です。
翌日の昼の放送にもリクエストをぶち込んでやりました。
「今日も、右手が恋人さんからのリクエストです」
「キョンちゃん、いつもありがとう。離れるのは寂しいけど、春から高校頑張ってね」
「村下孝蔵 初恋」
これは、私の母親の幼馴染の娘さんで、一つ年上のお姉ちゃんへ向けてのメッセージで
す。本当に姉弟みたいに育った人でした。
友人の「○○ちゃん、好きです」に対抗したかったのですが、好きな子がいなくて、
彼女のことがすぐに浮かんだので、名前を使わせてもらいました。
音楽室から眺めた教室は、大盛り上がりでした。
気持ちよかったですよ。
※メッセージは多分こんな感じ程度しか覚えてません。スミマセン、、、
あいつは1回、俺は2回。がははは
大大大成功! 俺の勝ち~っ!!
放送してもらっていて、偉そうなことは言えませんが、
1回目のリクエスト曲は 「ザ・バーズ 振り向くな君は美しい 」
👉知る人ぞ知る、高校サッカーのテーマソング。今聞くとなんか微妙ですね。
2回目のリクエスト曲は 「サイモン&ガーファンクル サウンドオブサイレンス」
👉S&Gはキョンちゃんの親父さんが好きで、影響を受けました。これを流せばキョンちゃんも解ってくれ るかな?と思いリクエストしたのですが、、、、
2曲ともテープが用意出来ず。
おいおい、放送部しっかりせいよ(# ゚Д゚)
ブーム到来
案の定、職員室に呼び出され、担任の先生には注意を受けました。
「良かったよ」「面白い試みやな」とほめてくれる先生もいました。
放送部にはお咎め無しだったようです。
放送部にお礼を言うと、
「あれから凄い反響で、リクエストがいっぱい来てる」
「部活が楽しくなって、みんな喜んでる。こっちがお礼を言いたいくらい」
まぁ、喜んでくれてるなら、それでいいかぁ、、、
それからしばらく、昼の放送はリクエストコーナーが設けられ、コメントを添えて放送
されました。
私は、もう興味がなくなり、あまり聞いていませんでしたが(;^ω^)
祭りの後
「右手が恋人」って誰やねん?
「右手が恋人」ってどういう意味やねん?
「キョンちゃん」って誰?
「右手が恋人」とキョンちゃんは付き合ってるんか?
しばらく、学校ではこの話で持ちきりだったとか?
おいおい、感動のコメントの反響はないんかい、、、
「キョンちゃん」って呼び方は私と彼女の間だけなので、「キョンちゃん」の正体は私
達二人しかわからないはずです。たぶん、、、
放送当日の夜に、私の母親に、キョンちゃんのお母さんから電話があったそうです。
キョンちゃんは、選曲が選曲だったので、「これ告白?」と顔から火が出るほど恥ずか
しかったようです。
でも、すごく喜んでくれていたそうです。
自分でも、放送後に、調子に乗り過ぎたかなぁ~なんて思っていました。
怒ってなくて良かったです。
そして、「ヤンリク」で競っていた友人からは、
「俺の負けや、けど一言ええか」
「なんや」
「お前、ヤンリクに、あのペンネームでリクエストしとったんか?」
「そうやで」
「おまえ、あのペンネームでは、採用されるわけないやろ、アホか」
「マジ、、、」
ヤングリクエストは下ネタ厳禁の番組だったそうです。知らんかった、、、
祭りのおわり
そうそう、放送部のリクエストコーナーは、どんどんエスカレートしていき、
一部の馬鹿どもの告白合戦が始まり、先生から風紀の乱れと指摘され、無くなってしま
いました。
私がリクエストをしたということは、すぐにバレたみたいで、
「キョンちゃんって誰なん?」
周囲の興味はコレみたいでした。
結局、面倒なので、キョンちゃんという彼女がいることにしてたと思います。
2年生が終わる頃には、いつもの昼の放送に変わっていました。
ブームって去るのは早い、、、ですね。
追伸
昨日、コメント欄で素晴らしい推理を有難うございます。
もしかして、同級生?
そのと~りの展開でした(;^ω^) お粗末様です。