自分の選んだ道だから


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皆さん、こんにちは。

いよいよ、2020年も残りわずかですね。

先日、青い眼鏡(id:m6points)さんのブログで、エレファントカシマシの歌詞を拝見

し、思い出したお話です。

 

 

自分の選んだ道だから

久しぶりの再会

会社の近所で先輩と飲んでいたら、懐かしい人に会った。

昔、うちの会社でお世話になった先輩のAさんです。

せっかくなので、一緒に飲みましょうと声を掛けてしまった。

 

もう久しく会っていないので、お互いではありますが、風貌も変わっていた。

Aさんは、昔は体格もよく、怖い先輩の一人でした。

特別親しい方でもなかったのですが、それでも色々とお世話になりました。

先輩の見た目は、表現が悪いかも知れないが、貧弱に映った。

昔の堂々とした風貌ではなく、ただのおっさんだった。

 

逃げだした先輩

私自身は経緯はよく知らないのだが、他の先輩から聞いた話では、この先輩は、ウチの

会社の将来を不安に思い、転職したそうだ。

会社に残った者からしたら、沈みかけの船から、他の者を見捨てて、自分だけ逃げだし

た、「裏切者」なのだ。

 

先輩は「裏切者」へのわだかまりが残っているのでしょうか。

Aさんは負い目があるのか、お互い余所余所しい。

久しぶりに会ったから、そうなるのかも知れない。

後輩の自分からしたら、右往左往してしまい、声を掛けるんじゃなかったと後悔。

 

不快な言葉

話をしている中で、

「あの時は、嫁、子供が居て、悩んだ」

「辞めてから、後悔もした」

なんだか、言い訳じみたことばかりが、Aさんの口から出て来る。

同席していた先輩は、内心穏やかではなかったでしょうが、聞き役に徹している。

私は、興味関心のないフリをして、ひたすら飲み食いに徹している。

そこには、Aさんが一人、「後悔劇場」が演じられていました。

その一言、一言が私には不快でたまりませんでした。

 

退席後

多分、相手は奥さんだと思いますが、電話の後、帰っていきました。

普通、そこで帰るか?その日、一番嫌な気分になりました。

Aさんが帰った後に、先輩は「飲み直すぞ」と一言。

 

「大笑、お前は、この会社に残ったことを後悔したことあるか」

「日々、後悔ですよ。後悔だらけで、どれが後悔か分からん様になってます」

「あはははっ、おもろいな、それ。でも俺もそうや」

「どうしたんですか」

「Aは、なんであんな事しか言われへんのやろな。さみしいわ」

 

先輩の言葉の意味が、染みた酒でした。 

先輩はAさんと親しい仲だったから、Aさんが会社を去ったことに、誰よりもショックを

受けたそうだ。

反面、会社を辞めた気持ちや、事情も解っているそうだ。

転職をしたAさんを羨ましく思ったこともあったようです。

 

人生の選択

私自身、Aさんが会社を辞めたことに対して、なにも責める言葉や感情はありません。

自分自身の将来、家族の将来を考えて、違う道を選んだのだったら、その道を信じて進

めばいいだけ。

人生の選択肢には正解なんて無いと思う。

正解を目指して、悩み、努力して生きることが人生じゃないのかな?

自分自身の生き方、生き様が大切な事じゃないのかな?

模範解答ばかり、追いかけるから道に迷うのだと思う。

言い訳ばかり探すから、後悔ばかり増えるんだと思う。

 

先輩も私も、創業期の不遇の時代に、本当に針の孔ほどしか見えない光を目指して頑張

って来ました。でも、それが正解だったかなんて誰も分からない。

 

もしかしたら、私は、この会社ではなく、違う人生を送っていたら、純白のメルセデス

プール付きのマンション、最高の女とベッドでドン・ペリニヨン(by浜田省吾)かもで

すよね(笑)時代を感じる、、、、

 

その時にふと、気付いたことがある。

この先輩は、カラオケで良く歌う歌があった。

エレファントカシマシの「俺たちの明日」

先輩はAさんの事を思いながら、歌ってたのかな。

 

人生の選択で、得るもの、失うもの、人それぞれです。

でも、自分を信じて、精一杯生きて欲しい。

私は、本当に後悔だらけの人生。

でも、その傷だらけの人生が、誇らしい。

読者の皆さんにも、自分の選んだ人生を愛して欲しいな。

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