Vol.210 おさんぽふぉと
今、通っている会社でのお話
私がお世話になっている部署に、ちょっと鈍臭い子がいる。
見るからに鈍臭い。
人の目を見てものが言えない。
モゴモゴしてて、はっきりしない。
自信がないのか、「多分」という単語を連発する。
何より、仕事のミスが多いのです。
彼の名は「ドンちゃん」
今日、職長さんから、呼び出された。
「大笑さん、安全講習の書類はいつ出してくれるの?」
「えっ?あぁ・・・すみません。すぐに提出します」
実は、月曜日にドンちゃんに提出していたはず・・・
「あいつ、忘れとるな」
ドンちゃんに尋ねると、
「あっ、、、」
とりあえず、書類を返してもらい、職長に提出しました。
まぁ、ウダウダと小言を言われました。
すると、ドンちゃんが
「ぼ、僕が預かっていたのですが、、、すみません」
職長に謝りに来てくれた。
こいつ、仕事は出来ない。
人が普通にやっていることが、普通に出来ない。
出来ることも、他の人に比べて圧倒的に少ない。
だから、冷や飯を食わされて来たのでしょうね。
ここに来て10日程ですが、分かります。
でも、いい奴なんですよね~っ。
右も左もわからない私に色々と教えてくれたのは彼でした。
特にトイレの場所(笑)
工場を案内してもらっていたら、必ず
「トイレはここです」
と教えてくれる。
「俺、そんなにトイレが近そうか?」
なんて、聞いてしまいました。
彼なりに気をまわしてくれたのでしょうね。
一応、携帯番号を交換しました。
というのは、
「連絡先を教えてもらえないですか?」
なんて急に言って来るもんだから、
「俺、そっちの趣味はないぞ」
って冗談で返すと、ドンちゃんはうつむいて
「・・・・・」
マジで、恐くなった(笑)
こういう、ズルさのない奴は嫌いじゃないんですよねぇ
こちらから掛けることはないと思いますが
もし、ドンちゃんから電話を掛けて来てくれたら
飯でも奢ろうかなぁなんて考えています。
「多分・・・ね」
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