雨の日の思い出~ラブストーリーに憧れる~


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今週のお題「雨の日の過ごし方」

 

皆さん、こんばんは。

梅雨は、気分的にどうもスッキリしませんね。

今日は、雨の日の思い出を少し。

 

雨の日の思い出~ラブストーリーに憧れる~

 

ラブストーリーに憧れて

 

私が、20歳の頃だったか。

「東京ラブストーリー」というドラマがテレビで流行っていた。

当時の若者は、ブラウン管の向こうの恋愛には憧れていたのではないだろうか。

例に漏れず、私もその一人だった。

そもそも、こういうドラマに興味がなかったのだが、

バイト先の女性の先輩に勧められ、見始めたのがきっかけだった。

 

その先輩とは、1つ年上で、彼氏もいる。

彼氏は同じく、バイト先の先輩だ。

バイトの関係で、リアルタイムでドラマは見ることが出来ないので、

彼氏先輩の家で、3人で一緒に録画したドラマをよく見た。

3人で見るドラマも楽しかったが、キラキラした目でドラマの感想を語る彼女先輩を

見るのが好きだった。

 

私は、彼女先輩に憧れのようなものを抱いていた。

当然、彼氏先輩の彼女だということは分かっていたから、好きになることはなかった。

でも、彼女先輩と一度でもいいから、ドラマのようなデートをしてみたいと思ってい

た。

 

ある、雨の日のドラマ

 

ある、雨の日の出来事。

アルバイト帰りに、近くのコンビニに寄った。

そこで、先に帰ったはずの、彼女先輩に偶然会った。

かさを忘れて、雨宿りをしていたそうだ。

先輩と二人で、雨宿り。

何から伝えればいいのか 分からないまま時は流れて

浮かんでは 消えていく ありふれた言葉だけ

君があんまりすてきだから

ただすなおに 好きと言えないで

多分もうすぐ 雨も止んで 二人たそがれ

 

 ラブストーリーは突然に 

私の心の中には、ドラマの主題歌が幾度も流れる。

歌詞の通り、上手く話すことができない。

でも、このまま一緒に居たい。

雨がもっと降り続いて欲しかった。

 

しばらくして、私の中に、ドラマの主人公が舞い降りた。

私がドラマの主人公のように男前になる瞬間が来たのだ。

 

「先輩、この傘を使って」

「そんなことしたら、あんた、濡れてまうやん」

「先輩は家が遠いから、傘がいるやろ。俺、すぐそこやから」

 

私は、信号が青だと確認して、雨の中を駆け出した。

「大笑、、、」

先輩の呼び声に、足が止まる。

「傘、明日返すな。ありがとう」

 

心の中で、そのセリフは要らんで、先輩、、、

ここは、黙って俺の背中を見てるだけでええのに。

仕方なしに、笑顔で、さよならをして、再び駆け出すと、

 

 「信号が赤に変わってるやん」

 

ずぶ濡れの私は、とぼとぼと再びコンビニの軒の下へ、、、

「大笑、おかえり」

「・・・・・」

 

このシーン、絶対カットやろ、、、

カッコ悪すぎる。

 

ドラマのような演出は難しい 

 

雨の勢いは治まらない。

結局、相合傘で、先輩を家まで送ることになった。 

最初からこうすればよかったのだ。

 

雨の中、10分ほどだったが、憧れの先輩と雨傘デート

 

たわいもない話で盛り上がり、

いつもより、先輩が近くにいる。

その距離に、鼓動が早くなる。

激しい雨が、地面を叩き、傘を叩く。

その音はまるで、ドラマの挿入歌のように心地よさを演出してくれた。

 

しばらくして、先輩がクスクス笑いだした。

「それ、どうにかならへんの?」

 

「クチャ、クチャ、たまにビチャービチャー」

 

靴の中に入った水が、歩くたびに変な音をたてて、雰囲気をぶち壊してくれる。

人の恋路を邪魔しやがる。思わぬ恋敵の出現だった。

やはり、ドラマのような演出は難しいようだ。

まぁ、これが現実か。

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