今日はクリスマスイブですね。
皆さんは、どのようにお過ごしになられるのでしょうか。
今年は残念ながらコロナ禍での、イブを迎えました。
まぁ、この年になると、クリスマスというイベントはあまり関係ないのかな。
私の子供時代のクリスマス、そして親になってからのクリスマスをことでもお話させて
いただきます。
私のクリスマス
サンタの来ない家
子供の頃、私の家にはサンタクロースは来なかった。
いくら、お願い事を書いても、来ることはなかった。
それは、貧しい家の子だからでした。
うちの家が、一番経済的に厳しかった頃は、私が小学校5年生からの5,6年の間でし
た。
私や、姉は、もうサンタクロースなんていないことを理解していましたし、何より家に
お金が無い事も理解していました。
可愛そうなのは、弟でした 。
まだ、小学校低学年で、何も分からない時期でした。
クリスマスが近づくと、新聞の折り込みにおもちゃ屋さんのチラシが入ります。
そのチラシを見ては、「これが欲しい」とボソボソ・・・独り言
チラシには、欲しい物に印が付いていました。
これを見るのが、凄く辛かったです。
おい、新聞屋、こんなチラシ入れるなや(# ゚Д゚)
それだけでなく
おい、ケーキ屋、、クリスマスケーキを売るな(# ゚Д゚)
おい、商店街、飾りをつけるな、キラキラするな(# ゚Д゚)
おい、テレビ、クリスマスの話するな(# ゚Д゚)
おい、日本、仏教の国が何がクリスマスじゃぁ(# ゚Д゚)
完全にクリスマスアレルギー、クリスマス反抗期でしたね(笑)
あの落書きだらけのチラシを見ると、いたたまれなくなり、クリスマスが近づくと家に
いることが、嫌でしかたなかったです。
サンタがやって来た
中学1年のクリスマスでした。
朝早くに、弟に起こされました。
「兄ちゃん、サンタさんが来てるで」
弟の枕元に、大きな包みが、、、
「兄弟で仲良く遊んでください」と手紙が添えられていました。
「完全におかんの字やないか」口にはしませんが、笑ってしまいました。
弟が喜ぶ姿が、凄く印象的でした。
中身を見ると、驚きました。
ファミリーコンピューターじゃないですか。
弟だけでなく、私も大喜びです。
飛び上がって喜ぶって、本当にあるんですね。
二人で、大はしゃぎです。
おかん、やるやないかぁ~
さすがは、俺のおかん
早速、テレビに接続し、ゲームをしようとすると、エライことに気付きました。
カセットが無いじゃんか~ぁ
母親は、ゲーム機だけあれば遊べると思っていたようです。
夕方、母親が帰って来ました。
ゲームで遊んでいないのを、不思議そうにしていました。
「なんで遊ばへんの?」
「おかん、・・・・とすべて説明をしました」
弟は、ずーっとふてくされています、、、
我が家のファミコンは飾り物になってしまいました(笑)
その夜、母親と姉ちゃんと少し話をしました。
「おかん、あんなん買って、しばらく飯無しとかちゃうやろな」
「パクって来たとか、ちゃうやろなぁ」
「アホか、長い間、我慢させてきたからな、奮発したんや」
嬉しかったです。
何が嬉しいって、ファミコンよりも、ウチにもファミコンを買えるくらいのお金がある
ことに安心したのです。姉ちゃんも同じことを言ってました。
この年のクリスマスは、少しご馳走を食べたような気がします。
貧乏は怖い。子供の純真さを壊します(笑)
数年前に、弟家族と、買い物に行った時に、甥っ子に弟が言ってました。
甥っ子が、ゲームソフトが欲しいというと、
「ソフトは自分のお年玉で買え。甘えるな」
厳しく育ててらっしゃる。
弟には、「お前とよう似てるわ、お前もカセット欲しい~」って泣いてたわ。
結局、ファミコンのカセットは、姉と私のお年玉で買いました。
初めて我が家にサンタさんがやって来た日の話でした。
それ以来、私のクリスマスアレルギーは治まりました(笑)
あのクリスマスは、辛気臭い我が家が、凄く明るく、楽しく過ごせた日になりました。
私は、サンタクロースが来てくれるような家庭を作りたいなんて、真剣に考えていた時
期がありました。
サンタさんは、子供たちにプレゼントと一緒に夢を運んで来てくれます。
2020年のクリスマスは、皆さんにとって、素敵な日になるといいですね。
では、また明日。