幼馴染に会って思ったこと


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こんにちは、大笑です。

皆さんは、自分が産まれた土地で、今も過ごされているのでしょうか。

私は、家庭の事情で、自分が産まれた土地は子供の頃に離れてしまい、再び訪れるのに

20年程、時間を要しました。その時は、夜だったので、周囲の様子ははっきり覚えてい

ません。

それが、何故か今日、仕事の関係で、再び訪れることになりました。

そして、幼馴染と偶然再会しちゃいました。

 

私の生まれた場所

お客さんの事務所新設

実は、先日、お客さんの事務所新設のご挨拶に、誰が行くか、社内で押し付け合い

をしておりました(笑)

うちのチームにも相談があったのですが、そんなに付き合いのあるお客さんでもないで

すし、悩んでいたのですが、所在地を見て、私の態度は一変します。

「しゃーないな、俺が行ってくるわ」

何故なら、この所在地、私の生まれ育った場所の目と鼻の先だったのです。

 

懐かしい景色

お客さんへの、挨拶はほどほどで、私の家があった場所に向かいました。 

私は、この場所に小学校4年生の秋まで住んでいました。親父の事業失敗で夜逃げして

出て行った場所なんです。

驚いたことに、あまり景色が変わっていませんでした。

私の家は、もう無くなっていて、駐車場になっていました。

よく魚取りをしていた用水路、みんなでよく遊んだ田んぼ、野球をした広場がそのまま

残っていました。

何軒かは表札が変わっていましたが、懐かしい表札も見受けられました。

意外と変わっていない。ちょっと驚きました。

子供の頃に見ていた景色と違い、今見る景色はすべてが小さく見えました。

道の幅、広場の大きさ、用水路も細く感じましたね。

いやぁ~懐かしい景色でした。

 

40年ぶりの再会

町内をふらふら歩いていると、すれ違う人がこちらを見て来ます。

見たこともない人間が歩いているので、当然なのかもしれませんが、数人、見覚えのあ

る方もいらっしゃいました。 

私の家の跡地の前で、おばあちゃんがこちらをじーっと見て来ました。

私は、何となくですが、隣に住んでいたおばちゃんのような気がしたのですが、いや、

隣のおばちゃんに間違いない。でも声を掛けるか躊躇しました。 

私がこの場所を離れた理由も理由ですし、さすがに覚えていないだろうと思っていたか

らです。

おばあちゃんの視線に負けて、「こんにちは、いい天気ですね」と声を掛けると、

にっこり笑って「今日は温いなぁ~、あんたどっから来たんや」と答えてくれました。

調子に乗って、少し話をしていると、おばあちゃんの娘さんが心配して、出て来まし

た。娘さんは、私を見て、軽く会釈をしました。

幼馴染のA子ちゃんだと、、、思います。

だんだんと、懐かしさが勝ってしまい、「○○さんですよね?」と、つい言ってしまい

ました。

二人は、きょとんとしてましたが、

「隣に住んでました○○の大笑です。覚えとってですか?」

A子ちゃんが「えぇ~大笑君?えぇ~、お母さん、大笑くんやで」

おばちゃんも「いやぁ~何年振りや、どないしとったんやぁ~」

A子ちゃんは飛び上がっていました。おばちゃんは手を叩いて笑ってました。

 不思議なもので

不思議なもので、私が名乗ったら、私を覚えてくれてました。

不思議なもので、40年も離れていたのに、話が尽きない。

不思議なもので、私の前には、子供の頃のA子ちゃんの姿があるのです。

不思議なもので、私は幼馴染の名前を、下の名前で呼んでました。

私は、この50年間、女性の名前を下の名前で呼んだのは2人だけです。

嫁さんと、お局ちゃんだけです。

呼び捨てに至っては、嫁さんだけです。

あと、飲み屋の姉ちゃんですかね(笑)

基本、あだ名か、苗字だけです。何だか照れてしまうからです。

 

「A子」

自然に名前が呼べるなんて、しかも呼び捨て、本当に不思議です。

 

 

嬉しいものですね 

40年前に、夜逃げと言う形で、この土地を出ていきました。

それは、子供にとっては、残酷な出来事でした。

その日の夕方に、「また明日な」と友達と別れました。

でも、私と友達の間には、その明日は来ませんでした。

40年前のあの日、お気に入りのおもちゃや、いつも来ていた服、たくさんの思い出の

品、友達、家族の思い出、そして幼馴染もすべて、この土地に置いて来ました。

凄く悲しくて、屈辱的な思い出です。

でも、でもですよ、二人の中で、思い出として私は生きていたんだなぁと思うと嬉しく

て、嬉しくて、、、

少しだけですが、あの日に置いてきたものが戻ってきたように思います。

 

「家無くなっとった。でもなAちゃんとおばちゃんに会ったぞ。」

すぐに、姉と弟にLINEしときました(笑)

姉は凄く懐かしく思ったみたいです。弟は小さかったので覚えてないそうです。

 

家で、嫁さんにも報告しました。ニコニコしながら話を聞いてくれました。

「ほんま子供みたいやな、あんたは。でもよかったな」

実は、20年前、結婚前に嫁さんとここに訪れました。近くを通ったので、寄り道のつも

りで来た時に、夜逃げの話をした記憶があります。

 

何気なく、立ち寄っただけですが、本当に良かったです。

また、何かの機会に立ち寄りたいと思います。

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