こんにちは、大笑です。
今日は、私の盟友であるお局ちゃんと、大好きな事務員ちゃんのお話をさせていただき
ます。思いのまま書き連ねるので、多少盛ってはいます(笑)大筋は間違っていないで
す。(前・後編になってしまいました)まとめて書けないのでスミマセン。
災い転じて福と成すってことわざがありますよね。
私はこういった言葉をまとめて「人生に無駄なし」とよく言います。
人生は面白いもので、嫌な出来事の中にも、よ~く目を凝らせば、よ~く耳を澄ませ
ば、良い出来事や、良い縁と出会えるかも知れない。
但し、辛い時に下ばかり向いていたら、見逃しますよ。
40歳にして転機が訪れる
私が40歳の頃、仕事のことで非常に悩んでいた頃でした。
我が社のシステムで、勤続10年、その他条件を満たした者は、自分のチームを持つこと
が出来ます。
私自身、その条件は満たしておりましたが、どうもチームを持つのは柄ではないと思
い、周囲の推薦もあったのですが、態度を保留していました。
別にチームを持たなくても、仕事は出来るので、身軽な方を選択していました。
自惚れかも知れませんが、個の力では負ける気はしませんでした。ただ、同世代の人間
が部下を持ち、自分のチームで、賽を振る姿を見て、会社への恩返しは、自分もチーム
を持ち、それを通して会社に貢献することではないのか?。
今までの自分は、貢献していると思っていたが、自己満足ではないのか?
悩んでいました。このままでは駄目、次のステップに行かないとという気持ちと、いや
いや部下なんて持ったら面倒だという気持ち。
気持ちの日替わりみたいなもので、時間だけが過ぎていきました。
事務員ちゃんとの出会い
当時、お恥ずかしい話、トラブルを起こしてしまい、ペナルティーとして早朝出社し、
各所のトイレ掃除を命じられてました。👈チームどころではないですね(笑)
朝、6時半頃に出社し、トイレ掃除をしていたのですが、7時半頃にいつも見かける女の
子がいました。
8時が定時なので、まぁ7時半頃でしたら、何人かは出社していますので、初めの頃は、
あまり気にもしてませんでした。
ただ、毎朝見かけるので、こんなに早く出社して何をしているのだろう?と不思議に思
い、観察するようになりました。👈ストーカーをしちゃいました(笑)
なんと、彼女は自分が所属しているチームメンバーの机の拭き清掃や、片付けをしてい
るではありませんか。今どき、そんな子がいるの?驚きです、と同時になんだか嬉しく
なると共に、ときめきました。
ある日の朝、我慢できずに声を掛けてしまいました。
「おはようございます」「おはようございます」
「いつも、偉いね。お疲れ様」「はい、、、」
元気がない、、、う~ん、、なんていうか、キラキラした笑顔で元気はつらつな返事が
返ってくるのかなと、勝手に思い込んでいたので、「あれっ?」と肩透かしをくらった
感じでした。
彼女が所属しているチームのリーダは仲のいい後輩だったので、彼女の事を聞くことが
出来ました。
後輩から聞いた話では、彼女は仕事は出来るのですが、人付き合いが下手で、どこのチ
ームでも長続きしないそうです。所属先が中々決まらず、今は後輩のところに所属して
いるそうです。
あの元気のなさの合点がいきました。
チーム立ち上げへ
ちょうどその頃、チーム立ち上げに向けて、動き始めていた時期でした。
当時の所属していたチームのリーダーにチームを立ち上げたい旨を報告しました。
私は、営業部長の直属チームに所属していたのですが、部長は私が入社するきっかけに
なった恩人だったため、少し後ろめたさは感じました。(部長は現在、常務になってます)
部長は気持ちよく送り出してくださいました。しかも喜んでくださいました。
部長「お前もようやくやる気を出したか。特別にA君とBちゃんを付けたる」
A君は入社以来、自分が育ててきた人材なので付き合いも長く、有り難かったです。
Bちゃんは、創業のころからの付き合いで、結婚をして一度辞めたのですが、子育ても
落ち着き、復職したベテランの事務員です。私とは凄く仲良しなんですよ。部長の配慮
だったのですが、あの事務員ちゃんのことが頭から離れず、、Bちゃんの話は断りまし
た。
助っ人現る
その後、彼女をチームに誘うために、何度か接触を取ろうとしました。
ただ、会話があまり成立しないというか、なんか私を避けている~っ。
そばで見ていた部下も、あきらめて、別の人にお願いしましょうと提案してくるし、傍
目ではそれくらい分の悪い状況だったのでしょう。
そんな時、強力な助っ人が現れました。
お局ちゃんのBちゃんでした。どこで聞きつけたのか、ニヤニヤしながら、
B「あんた、苦戦してるみたいやな。」
大笑「なかなか上手いこといかんな」
B
「部長から聞いたで。あんたが、ようやくチームを立ち上げるというのに、一番に私に相談してよ。しかも、チームに私の名前がないやんか。私な今、すごい寂しいわ。」
私は自分の気持ちを伝えました。
正直、出世なんて興味もなく、ただ、みんなと楽しく仕事が出来たらいいと思っていた自分の気持ち。でもそれは、ただの甘えで、会社に恩返しが出来ない。自分が出来ることは、自分が出世して下の者を引っ張り上げること、それが一番の恩返しになるのではないか。ようやくそれに気づいた。
B「あんたなりに悩んでたんやなぁ。それは正解。でもあの子を選んだのはなぜ?」
大笑
「お前は風呂に入る時に、タオルで何も隠さへんやん。全部さらけ出しておれるタイプや。でもあの子は、上も下も、顔すらも隠す子なんよ。わかる?」
B
「あんたはアホか。誰が全部さらけ出すタイプや。お前は見たんか?一緒に風呂に入ったことあるんか?私も隠すわ。女やから恥じらいくらいあるわ。」
大笑
「違う違う、例えや。心の話や。お前は自分を出せるタイプや。だから誰とでも合わすことが出来る。どこのチームでもお前の性格と力量があればやっていけるやろ。でも彼女は上手く自分を出せへん。だから、損してる。俺の下に付いたらそんなこと気にせんでええようにしたる」
私はBに、事務員ちゃんが毎朝、机の片付けや掃除をしていることを説明しました。
持論ですが、特殊な技能が必要な仕事を除き、仕事なんて最低限の頭があれば誰だって
出来ると思っています。当然、本人の努力は必要です。上司が中々伝えてやれない物を
事務員ちゃんは持っているように感じました。それは「人としてのやさしさ」です。
「思いやり」です。甘いことを言っているようですが、私はそこを重要視しています。
そこに惚れてしまいました。
B
「初めから、そういう風に言ったらええねん。あんたは昔からそういう人間に弱いからなぁ」
私は、Bちゃんにすべてを託しました。
次回は続く