みなさん、こんにちは。
世間は4連休ですかぁ。私は仕事です。休みもありますが、、
「あの頃の僕は」第二弾です。
この話は、先日、20数年ぶりに再会した方との思い出話です。記憶を辿りながら書いてますので、まぁ大体は実話なのですが、特に会話中身は記憶が曖昧なので、雰囲気でお楽しみください。
前回までのあらすじ「アルバイトが原因で入社式をすっぽかし、入社してすぐにクビ宣告をされた私。周りのお力添えで、何とかクビの皮一枚つながったものの、希望部署を外され、倉庫業務を命じられる。若くして窓際族。さてどうなる大笑。
桜の季節から新緑の季節に移り変わった頃、私はすっかり倉庫の兄ちゃんになっていま
した。それなりに商品の管理も教えてもらい、一人で色々なことが出来るようになり、
仕事が楽しくなっていたのでしょうね。
倉庫で働く人は、年配の方が多く、若い私にはすごく良くしてくれました。
正直、夏頃には営業部への未練は無いに等しいくらいでした。
ただ、営業部の人間が、倉庫に来た時に掛けられる「大変やね」という言葉がなんとな
く嫌でした。凄く見下されているような気がして仕方なかったのです。
一度社長からは「まだおったんか」と言われたこともありました。
だから、営業部の人間が倉庫に来るのが解っていたら、出来るだけ会わないようにして
いたことを覚えています。
月に数回でしたが、部長と人事担当とは昼飯に誘われることがありました。
部長には、入社式の件の詳細を話しました。
部長「そういうのは嫌いではないが、社会では通用しないのは解るか?」
大笑「はい、わかります。反省してます」<実は反省はしていません。>
人事「もう少し倉庫で頑張れ、営業部に戻れるようにするから」
大笑「いや、倉庫で頑張ります。営業部は忘れます」
部長「アホ~っ、上司がこうゆうてくれてるんやから素直に聞け」
毎回、このような会話でした。
今思えばこんな新入社員はクビにすべきですね笑
実は、景気減退の影響で、会社の業績も少し厳しくなっていたようで、 営業部はかなり
のノルマを課されていたのを、知っていたので余計に嫌だったのです。
それに、あの社長が居る場所には帰りたくないのが本音でした。
まぁ単にわがままな奴なんですね。
夏が過ぎるころ、事態は急変します。
営業部の数人が辞めたと聞いたからです。
倉庫のおっちゃんからも、「もうすぐ営業部に帰れるんとちゃうか」と言われる回数が
増えて来たのです。
ある日、人事部に呼び出され、「営業部に移動辞令」を受けました。
絶対嫌でした。人手が足りなくて困っているのも解りますし、元々営業部として入社し
たのも解るのですが、若い自分には『組織の勝手』としか受け取れなかったのです。
悩みました、、、でも元をただせば、自分が悪いわけだし、今から再就職も面倒だった
ので、営業部へ移動しました。季節は9月になっていました。
営業部初日、、、
ここで心が折れまくりましたよ。
新人研修は終わっているし、誰も教えてくれません。人数が減った営業部のピリピリと
した空気の中、アホが一人、コントをしてるがごとくミスを繰り返すのです。( ;∀;)
一番多かった失敗は、「電話応対」です。
・電話を受けた時に会社名を噛む
・上手にしゃべろうとして、変な敬語を連発する。
・保留ボタンを押し間違えて、電話を切ってしまう。
・操作がわからず、ボタンを押したら変な音楽が流れる。
会社名が横文字だったので、噛みまくりました。思い出すだけで笑ってしまうくらいに
下手くそな電話応対でしたね。
当然、周りは失笑、、、同期は爆笑、、、
部長からは「君が来てから笑顔が増えた」という始末
おいおい、それは違うでしょう。楽しいじゃなく、人の失敗を笑っとるだけ、、、?
外回りに同行した時も、マナーがなっていない、トークが下手など、、、
おいおい、出来ない自分も悪いが、お前ら望みすぎやろ~
言い訳になるかも知れないですが、初めから出来る奴なんて、、居るのかよ~
そんなこんなで、毎日が、凄いストレスだったと記憶しています。
ただ、元々負けず嫌いな性格で、定時が過ぎたら、一人で黙々と勉強しました。
努力は周りに伝わるもので、そんなある日、ある人が手を差し伸べてくださいました。
先日、久々に再会したA先輩です。
A先輩について少しだけ触れておきますと、性別は女性です。前回の記事では一つ上と
書きましたが、3、4つ上でした。記憶が定かでない、、、が
周りからは「アイアン」と陰で呼ばれていました。とにかく無表情で、完璧主義なので
「鉄の女」から「アイアン」になったそうです。
ただ、周りからは一目置かれる、仕事の出来る方でした。
見た目は小柄でしたが、シュッとしていて、知的美人。
ただ、愛想がなくて、あまり笑わない人でしたね。
ある日、残業で資料を作っていたのですが、
「コーヒーでも飲み」と缶コーヒーを机の上に置いてくれる人が居ました。A先輩で
す。相変わらず、不愛想でしたが、、、、
A先輩「毎日、よく頑張るね。」
大笑「アホやから人より頑張らないといけませんから」
A先輩「そんなに頑張って、どうしたいの?」
大笑「・・・どう?、解りません、、、が、負けられませんから」
A先輩「ふーん、まぁがんばりな」
そして帰り際に、少し微笑みながら先輩が言ったことが今でも忘れられません。
「君はアホだけど、いざという時にバカになれるのが、君の強みだから、そこに気付かないと、、、」
はぁ~若造の私には、「アホ」「バカ」ただの悪口じゃん!としか解釈できず、不愉快
な気持ちになった記憶があります。
やっぱり、この先輩は好きにはなれない、、がその時の気持ちでした。
余談ですが、笑われるかも知れませんが、
「お世話になっております」が言えなかったんです。
「お世話になっとります」になってしまうんです。
「お電話ありがとうございます。○○の大笑です。お世話になっとります」
今、書きながら、自分でも笑ってしまいました。笑われて仕方ないかぁ~
この頃、上手くいかない自分に嫌気がさしていました。こういう時は周りの人たちと比較してしまい、さらに自分の駄目なところばかりが見えてしまいますね。後々、わかったことですが、人はバカにならないと成長ができない。くだらないプライドが成長を妨げてしまうことが多々あります。先輩はそのことを伝えたかったのでしょう。ただ、この当時の私は、仕事と作業の違いに気付かず、目先のことにとらわれいました。当然、先輩に言葉の意味なんて考えてもいませんでした。
つづく
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
あと2記事くらい書けそうなので頑張ります。